トンビマイタケ
2020年9月21日、彼岸の先祖詣りに実家に向かった。
実家は限界集落と言わざるを得ないような鄙びた町のはずれにある。歯が抜けたように空き家が目立つ。そんなところなので山の幸に恵まれていて、旬の季節になると近くの山に入れば山菜やキノコが採れやすいところである。
例年道の駅などの店でマイタケやススタケなどを買ってキノコご飯を作って妻の実家の仏前に供える習わしになっているので、今年も実家へ行く途中の道の駅に立ち寄った。
ところが今年の夏が猛暑続きだったせいかキノコと名の付くものは一つも見つからなかった。「今年は無理か」と半ばあきらめた形になった。
実家の義姉に話すとキノコは例年より遅くまだとれたという話は聞いていないということだった。義姉と四方山話を終えて…
帰りにくだんのみちの駅近くのバラック建てのようなみすぼらしい店の中を覗いてみるとトンビマイタケが所狭しと並べられていた。
早速買い求めると、ほっと一息付けた心境になった。翌日例年通り仏前に供えることができた。
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