肥満、糖尿病等を直す長生きホルモンを増やす壁ネクチン体操
肥満、糖尿病等を直す長生きホルモンを増やす壁ネクチン体操
明治、大正、昭和、平成と生き続け茶の間を沸かした双子の金さんと銀さん。あの金さんが108歳、銀さんが107歳の超長寿を全うして亡くなったが、実は銀さんの病理解剖を行っていた。南生協病院でその解剖を担当した棚橋千里さんは20歳程度は若いと言った。銀さんの血液の中には、肥満や生活習慣病の解消、動脈硬化の改善、がんの抑制などにつながるスーパーホルモンが沢山含まれていることがわかった。
銀さんには3人の娘がいました。津田千多代さん(96歳)、佐野百合子さん(94歳)、蟹江美根代さん(91歳)の3人である。長生きホルモンを調べるため病院で3人の血液を取らせてもらうことになった。病院へ向かうときの足取りの軽さはすばらしかった。
長生きホルモンの標準値は8~10μg/1mlなのだが、それが千多代さんが23.1μg、百合子さんが34.8、美根代さんが24.6という衝撃の結果が出たのである。遺伝ではないかと思われる方も多いかもしれないが、遺伝は3割程度で残る7割は生活習慣に左右されると言われている。
長生きホルモンについて世界の研究者が調査を行ってきましたが、東京大学糖尿病・代謝内科教授の門脇孝さんは、長生きホルモンが糖尿病に効くことを発見、インスリンの働きを高め、糖尿病を改善する力があることがわかった。長生きホルモンを更に調べるため、プロジェクトチームを立ち上げ、長生きホルモンと同じ物質を人工的に作り出す方法を探った。候補として挙がった600万種を調べ、ようやく発見したのがアディポロン。マウスによる実験で効果を確認した。いずれ糖尿病の薬として実用化されると思われる。12~96歳の男女100人の協力を得て調べた結果わかったことをあげると、
男性57人の平均が8.6、女性43人の平均が11.8
ワースト1、ワースト2に共通していたのは喫煙していること
内臓脂肪がアディポロンを作ることがわかっているが、ベスト3に入った方は全てすんなりしていて内臓脂肪がそれほど多くない方たちであることがわかった。逆に内臓脂肪の多いと思われる太った人たちは決してアディポロンが多くはなかった。これは太るにつれアディポロンが増えるのではなく一つ一つが膨らみ毛細血管を押し付けて酸素不足に追いやり、アディポロンをださなくなるからである。すなわち内臓脂肪をいい形に保つことが大切である。
長寿につながるアディポロンをお金で手に入れる方法はない。そこで3週間で内臓脂肪をいい形にするための方法を見つけてもらうため4人の専門家に集まってもらった。4時間かけてまとめたものは「壁ネクチン体操」というものだった。
壁に体を密着させて3分間立ち続ける。
壁から半歩前に出て手を30回交互に壁に当てる。
元に戻って両手を上げ下げする。
同じ動作を、声を出しながら行う。
以上の運動を朝夕10分ずつ3週間続ける。
(2016年10月28日(水)放送「ためしてガッテン」より)
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