子どもよりも濃密な触れ合いが長く続いた愛犬クロとの別れは辛かった!
2016年12月11日朝、4時に居間に来たときは、
クロは妻が用意した寝床から這い出し、段ボール箱を活用した妻手作りのトンネルの中に入っていた。
私が起きてきた気配を察知し、トンネルを抜け出してきた。
それから、6時20分に散歩に出るまで、部屋の中を歩きまわっている感じだったので、
単純にいつもより元気がいいなと思った。 朝食は普通に食べた。
昼には、ソーセージ1本とちくわ1本食べさせることができた。
歯が欠けて食べ物を口の中に上手く飲み込めないので、
口の中に押し込むように手助けをした。
夕食のとき、
いつものように「自分にも」と催促することもなく横になったままだったので、
妻と二人でおかしいと首をかしげた。
夕方は、いつものような公園での散歩には行かず、家の前の道路上でおしっこさせたが、
降り積もった雪の中を歩いたのが悪かったかもしれないと、ついため息が漏れた。
午後11時半頃、体全体を震わせ大きな声を振り絞るようにキャンキャンと2度鳴きし
舌をだらしなく出したかと思うと一瞬心臓が止まったように見えた。
「お父さん心臓が止まった!あっ、また動き出した」と妻が言った。
私は、寝ずの付き添いをしようと決めた。
12日0時半妻が床について間もなく2度目の発作があった。
1回目ほど激しくはなかったが、
これが最後になるかもしれないと思い 「お母さん!」と呼んだが返事がない。
寝入りばなを挫くようなことはしたくないのでそのままにした。
クロは、また穏やかさを取り戻した。
クロの心臓がかすかに動いているのがわかる。
耳がいつもと違って、ピンと張っている。
間もなくして、目をキョロキョロさせたので、
水に浸した脱脂綿をクロの口元に持っていったが全く反応がなかった。
来るべきときがいよいよ来たのだと覚悟した。
それから一進一退を繰り返し14日午後11時55分になくなった。
満15歳と6ヶ月の生涯を閉じたのだ。
我が子以上に触れ合いが濃密で長かったクロとの別れはショック大きく耐え難いものだった。
家の中の至る所に思い出が詰まっていて時々涙がこぼれた。
⇒ 「クロとの日々」:
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