
この記事は、めまいの症状が落ち着くまでの約9か月間にわたる医者遍歴の様を記録しながら私の気持ちの動きや感想を述べたものである。
いつものようにパソコンをいじっていた時、何の前触れもなく椅子から急に転がり落ちた。令和元年11月初旬のことである。
ひどいめまいに襲われ立つことができず、這いながらやっとの思いで居間にたどり着いた。
しかし、ぐらぐらしてソファーに座ることもできずすぐに這いながら寝室に向かい夢中でベッドに上がった。
それから2日間、苦労してトイレに行くほかはベッドから1歩も出られずに、飲まず食わずの状態が続いた。
ちょうど2昼夜が過ぎたころ頭のぐらつきが和らぎ食欲も出てきたので、軽い昼食をとってから最寄りのかかりつけのA内科医院に行って診てもらった。
A医院
MRIを撮ってから診察が行われた。MRIの結果は異状がないと映像を見ながらの説明を受けた。耳鼻咽喉科の診察を受けることを勧められた。その時、めまいは治りにくい場合が多いと言われた。
B医院
早速B耳鼻咽喉科医院を受診。聴力などの検査を受けた後、頭をいろんな方向にゆすったりして診察が行われた。処方された薬を飲み続けても代わり映えしなかったが、気長に薬を飲み続けましょうと言われた。
明けて1月中旬、いつまでたってもよくならないのにしびれを切らしネット検索をした結果、めまいの原因に脳神経的なものもあることを知ったのでC脳神経外科クリニックを受診した。
C医院
ここでもMRIの画像を見せながら特に異常は見られないといわれた。「念のため、普通に使われる薬でまだ飲んでいないものがある。試しに飲んでみますか」と言われ藁にも縋る思いがあったので「お願いします」と答えた。それを飲んでも、何の変化も感じられなかった。
D医院
耳鼻咽喉科医院を変えてみようと思い立ちD耳鼻咽喉科医院を受診した。それまでの経過を述べ診断を仰いだ。処方薬は漢方薬だった。
漢方薬という真新しさに期待もあったが、特に変化は見られなかった。40日分の処方だったが、20日ほど経ったころ、ふとしたことでめまいを前面に出している整形外科クリニックがあることを知ることとなった。早速そこを受診してみることとした。
E医院
そのE脳神経外科クリニックに行ってみると、漢方薬を処方したD耳鼻咽喉科医院での検査結果を参考にする必要があるからと照会状を渡された。すぐにD医院に行って回答書をもらってE脳神経外科クリニックに提出した。改めて診察を受け、今飲んでいる漢方薬と並行して飲む薬を2週間分処方された。飲み続けたところ症状の改善が見られたので、その旨報告したが、あらかじめ説明を受けていた所定の方針通り今度は今までよりも強い薬を処方された。
同じく2週間分の処方だったが、飲み続けるうちに良くなるどころか症状が重くなっていき耐えられないほどになった。そこで、薬はまだ1週間分くらい残っていたが電話を入れ、急遽診察を受けることになった。
苦しい症状を訴え、そのため「意欲が沸かず散歩を途中でやめることが多い」と言うと、「それじゃ鬱病だね、紹介状を書くからそちらで治療したら」と、医師らしくない感情的ともとれる発言が飛んできた。ムッときた私は「結構です、断ります」と答え、いわば喧嘩別れのような形で終わることとなった。医師とこんなやり取りで終わるとは夢にも思わないことだったが、こういう神経質な医師も珍しいと思った。
数日後、同医師のことをネットで調べてみると、いくつも表彰を受けていて、一般的に腕はいいという評価を受けているようであった。
漢方薬もなくなる頃だったので、すぐにD耳鼻咽喉科医院に向かった。紹介状を持参し検査結果を回答して頂いた経緯もあるので、Eクリニックでの出来事をかいつまんで報告した。
D耳鼻咽喉科医院の医師は、今までの漢方薬に加え良く効く薬だからと血流を促進する薬を処方された。
現在は、D耳鼻咽喉科医院で処方された薬を飲み続けているが、症状はやわらぎ落ち着いている。まだ薬は手放せない状態だが、めまい発症以来約9か月間にわたり5つの医療機関を巡り歩くという実に長い闘病生活だった。
医療保険にかかわる仕事もした経験があるので、医者を渡り歩くことは原則として慎むべきことだとは思うが、今回の自分の行動は許されるのではないかと思っている。
なお、ネットで調べてみた結果、山形県・めまいの専門治療が可能な病院 – 病院・医院・薬局情報の中にEクリニックが入っていたこと、さらには鬱病がめまいの原因となるともあると知って複雑な心境である。
めまいは自分で治せる 8000人の患者を治した「奇跡のメソッド」 (ビタミン文庫) [ 新井基洋 ]
2020年9月7日
カテゴリ - 健康
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